フランス全国酪農経済センター(CNIEL)は、日本で1番大切な行事である「お正月」をテーマに、フランスチーズで簡単にお正月らしい盛り付け、美味しく新しいその食べ方を紹介するプレスワークショップを開催しました。
今年の春3月、チーズでお花見“さくらフロマージュ”をテーマに開催した消費者イベント「ラ・メゾン・ デュ・フロマージュ La Maison du Fromage」で人気を見せたフランスのチーズ。その多種多様な味わいと日本酒とのペアリングなどで、チーズを日本の食文化や慣習に取り入れることで話題になりました。
今回は、「毎年代り映えしないおせちに変化がほしい!」「 家族の集まりで日本酒のおつまみに!」 「お正月感は出したいけど、伝統的な料理はあまり好みでない」「手間をかけずにおせちを料理したい」 「アレンジを加えて三が日後もおせち食べられるようにしたい!」 など、“おせちあるある”を解消。フランスチーズを使ったお正月のおもてなしアレンジを紹介しました。これまであまり知られてこなかったチーズの楽しみ方や魅力を知る会となりました。また当日はフランス本国よりクリストフ・スポティ(CNIEL 広報部長)も来日。
プレス向けのワークショップでは、チーズの基本情報や味わいの説明、試食と盛り付けのデモンストレーションが行われました。
ウェルカムドリンクのお抹茶と黒蜜をかけたチーズか振舞われました。カットしたチーズに黒蜜をかけるだけで和菓子の様な味わいを楽しめ、抹茶ともマッチしており新鮮な驚きを感じました。
CPAチーズプロフェッショナル 小笠原由貴 講師より試食する5種類のチーズの特徴や適した切り方、合わせる和素材をご紹介頂きました。
•カマンベール (殺菌乳)
•ミモレット 6ヶ月熟成
•コンテ 18ヶ月熟成×黒豆
•ブルー・ドーヴェルニュ×伊達巻
•フレッシュチーズ×栗きんとん
火も使わず調理も不要で、切るだけで簡単に出来るチーズおせち料理のアレンジは参考になるものばかり。
塩味の強いチーズはあんこ系やジャムといった甘味とも相性が良いのだそう。
•カマンベールの上にミモレットを細長く切り乗せることで”なます”をイメージ
•コンテをサイコロ状に切り、黒豆と合わせてピックで刺す
•伊達巻の上に塩味の強いブルー・ドーヴェルニュをトッピング
•フレッシュチーズと栗きんとんを市松模様にし断面を見せる
更にアレンジしたチーズを盛り付けデザイナー 飯野登紀子 講師より、わっぱのお弁当箱を使用した美しい盛り付け方を伝授して頂きました。
始めにわっぱの底にカンパーニュパンを引き土台を作り、チーズをピックで刺してゆく。そうする事で安定し、わっぱの底上げにもなるとのこと。
隙間にカチ割りチーズや南天を散らし、ピックは赤や緑で華やかさを演出。
また縁起の良い水引きもピックで刺す事でよりお正月らしい雰囲気となる。
お重やお弁当箱スタイルにする事で蓋を開けた時にわ〜っと盛り上がり、そのまま開けるだけで酒のつまみになります。
チーズの塩味が日本酒やワインとも合い、またお正月のおせちは甘い物が多いため、特に甘い物が苦手な男性にも好評です。
日本におけるフランスチーズの輸入量は10年間で1.5倍以上に伸びており、チーズの消費量も増加傾向にあります。
バラエティ豊かなフランスチーズは、そのまま食べるのはもちろん、日本の食材と合わせたりと、様々なアレンジを楽しむ事ができます。
日本人にとって大切な「お正月」
簡単に出来て、華やかに美味しく楽しめる”チーズおせち料理”の魅力がたくさん詰まった素敵なワークショップでした。
・フランス全国酪農経済センター(CNIEL)とは
フランス国内の約90,000人の酪農家および3,000社の乳業メーカーが加盟する非営利団体。
主に、国内外の酪農業界の経済動向、健康に与える影響などの科学的な研究、チーズを中心とした乳製品の広報活動を行っています。
Photo by tokyo wolves
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