福島県では、伝統的工芸品・地場産品のブランド力向上による販路拡大を目的に、平成28年度から3年間、デザイナー・コシノジュンコ氏とのコラボレーションによる魅力ある商品開発に取り組んできました。3年目となる今年度は、県内計10事業者が参加。
コシノジュンコ氏の真骨頂「ファッション」を基軸とし、ニットやシルクで作られた衣装の他、山葡萄の蔓を使ったビスチェなどを、国内最大級のファッションの祭典『Amazon Fashion Week TOKYO』においてファッションショー形式で発表しました。地方自治体が独自ブランドで出展するのは初の試みであり、コシノジュンコ氏が参加するのは12年ぶり。
ショーの後にはレセプションパーティーが盛大に行われ、福島県知事の内堀雅雄氏、関係者とともに乾杯しました。
コシノジュンコ氏が描く日本の伝統的な文化や美的感覚がふんだんに散りばめられ、福島の復興への願いも強く感じることのできる圧巻のファッションショーとなりました。
入口に飾られた伝統工芸品やレセプションパーティーで振舞われたお酒など、日本の衣食住といった生活の強い結びつきを「美」として感じることのできるひと時でした。
『コシノジュンコ氏のコメント』
風がふく島(福/吹く/服)
東日本大震災によって福島の伝統産業も多くの被害を受けました。途絶えかけた「技」を未来へ継承すべく、挑戦 を続けてきた福島からデザインの力によって「新たな風を吹かせる」ことがコシノジュンコとして福島地場産業の 復興と発展に寄与出来る事と思います。
これまで受け継がれてきた伝統に私のデザインの基幹コンセプト「対極の美」が合わさる事で、新たな挑戦が 生まれました。シルク、ニット、山葡萄、張子、アルミ、和紙 、木綿 、馬皮で伝統工芸の概念を超えたものづくり が始まり、作り手のクリエーションが喚起されることで伝える力は更に強くなります。
『FUKUSHIMA PRIDE by JUNKO KOSHINOについて』
世界的デザイナーのコシノジュンコ氏による商品デザイン及びブランディングで高付加価値化を目指すブランドコレクション。福島県クリエイティブ伝統工芸創事業により平成28年度からスタート。
Photo by 内田孝文
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