国内ではじめての野外美術館として開館50周年をむかえた彫刻の森美術館( 神奈川県箱根町、館長 : 森英恵 ) では、クリスマスへのカウントダウンが始まる季節から新しい年にかけて、照明や映像を巧みに操って光の可能性に挑んでいるアーティスト髙橋匡太の演出による「箱根ナイトミュージアム」を今年も開催しました。
3回目の開催となる本年は、ライトアップエリアを緑陰広場まで拡大して、回遊エリアを広げます。
さらにSNSで人気となっている高さ18メートルのステンドグラスの塔、ガブリエル・ロアール《幸せをよぶシンフォニー彫刻》も光に包まれ、山中透による音楽も加わり、より印象的な世界を演出しています。
髙橋匡太 (1970年京都生まれ、京都在住)は、照明や映像を巧みに操って光の可能性に挑んでいるアーティストです。 越後 妻有(新潟)で2011年から毎年開催されている雪アートプロジェクト《Gift for Frozen Village》、参加型のライトアッ プ《ひかりの実》などから、十和田市現代美術館(2008 年・青森)や越後妻有文化ホール・十日町市中央公民館「段十ろう」(2017 年・新潟)などの常設作品まで、幅広く活躍しています。
あわせて今年の夏にリニューアルオープンしたピカソ館も18時まで鑑賞できます。
出会う彫刻や風景のライトアップの色に呼応して変化する提灯の光の美しさや、一人ひとりが参加することによって生まれる夜景を体感できるイベントとなっています。
見どころ
1. 彫刻の森美術館でしか体験できない「特別なアートとしてのライトアップ」
様々なところで開催されるライトアップ。冬の夜を彩るイベントとして定着していますが、彫刻の森美術館では、野外彫刻をアーティストによるライトアップに取り込むことで、他との違いを打ち出しています。箱根の山の中で繰り広げられる、光のアートをお楽しみください。
2.「夜景を一緒に作りあげる感動」
イベント中、無料で貸し出す提灯を持って夜の彫刻庭園を巡ります。出会う彫刻や風景のライトアップの色に呼応して光が変わる提灯を持った参加者の動きが、夜景を作りあげていきます。夜の屋外展示場を光でドローイングするかのような不思議な体験ができます。
3. ライトアップエリアを拡大。ピカソ館も18:00まで!
今まで本館エリア屋外展示場までだった髙橋匡太によるライトアップが、今回は緑陰広場まで拡大されました。回遊できるエリアも広がり、去年や一昨年に体験した方も新しい発見があるはずです。2019年7月にリニューアルオープンした「ピカソ館」も18:00まで鑑賞できます。
4. 話題のフォトジェニックスポット《幸せをよぶシンフォニー彫刻》をライトアップ!
SNSやTVCMなどで話題の《幸せをよぶシンフォニー彫刻》をライトアップ! 外光が差し込む日中は塔の中から。日が暮れてからは、光に包まれた塔を外から。昼と夜、どちらも思わずため息が出るような美しい光の世界が広がります。また、山中透による音楽の演出が加わることで、光と音楽のコラボレーションを堪能できます。
山の中にイルミネーションの光の世界が広がる彫刻の森。
日が暮れて色の失われた世界に、黒い木々のシルエットと赤、紫、緑、ピンク、白の光にライトアップされた彫刻が幻想的な世界を見せてくれます。
昼間は作品として存在していた彫刻が、夜はまた違う顔に。夜になってライトアップされると、暗闇の中に彫刻たちは命を吹き込まれたように今にも動き出しそうにしています。
提灯はまるで共鳴するように色が変わっていき、まるで生き物のよう。提灯行列は賑やかにうごめいて、ライトアップされた木や彫刻の周りを賑やかし、その時その時に違う顔をみせてくれます。
しっかり日が落ちてからのイルミネーションも必見。足湯を楽しみながら日が暮れる中でのイルミネーションを楽しむのもおすすめです。ファンタジー映画やアニメに迷い込んだような幻想的な世界をぜひ体感してみて下さい。
【イベント概要】
企画名:箱根ナイトミュージアム
期間:2019年11月29日(金)~2020年1月5日(日)
時間:16:45~18:00(入館は17:15まで)
入館料:大人 1,600円 高校・大学生 1,200円 小・中学生 800円
※ライトアップ体験も含む
※毎週土曜日はファミリー優待日(保護者1名につき小・中学生5名まで無料)
髙橋匡太によるライトアップ場所 彫刻の森美術館 円形広場、本館エリア屋外展示場、緑陰広場
主催:彫刻の森美術館(公益財団法人 彫刻の森芸術文化財団)
協力:カラーキネティクス・ジャパン株式会社、株式会社スタイルテック、株式会社ハートス、ブルーウェーブテクノロジーズ株式会社
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