第45回ベストドレッサー賞授賞式

第45回ベストドレッサー賞　授賞式

2016/11/30に行われた第45回ベストドレッサー賞。発表会場は渋谷駅からほど近いセルリアンタワー東急ホテル。ベストドレッサー賞は1972年からスタートし、「政治」「経済」「芸術・文化」「芸能」「スポーツ」「インターナショナル」の各分野を代表するベストドレッサーを選び賞を贈っている。この賞はファッションだけでは無く、ライフスタイルや生き様がそのスタイルに現れている人物を選出して贈られている。当日、会場にはファッション、アパレル、マスコミなど幅広い分野から約2,000人の方が出席した。

政治部門から受賞した小池百合子東京都知事は、今回で2度目の受賞。前回は20005年の環境大臣の時、クールビズを提唱していた時期に受賞している。政治家として気を使っているファッションに関しての質問に、TPOに合わせたきっちり感のある装いを心掛けている。ジャケットスタイルが多く、着回しをしてお洒落を楽しんでいる。基本は1セットのスーツに対して、3通りのスタイリングを持っている。好きな物は、ずっと大切に期待のでお直ししてリニューアルしている物もあり、持っているジャケットはキャスター時代から合わせて50着程。仕事のバイタリティーは何ですか？という質問には、使命と都民ファースト。これがバイタリティーの核です。と答えられていました。

続いて、経済部門からは皇室御用達ブランド、ファミリア代表取締役社長の岡崎忠彦氏。最近着物にハマっているとの事で、この日の装いは着物にスニーカーというスタリング。神戸出身なので神戸的な着方をしてきました。神戸は色々な文化が混ざっており、海外の方が真似しても良い様、スニーカーをミックスしています。神戸なのでアシックスです。と語って頂きました。また、NHKの連続テレビ小説「べっぴんさん」のヒロイン坂東すみれのモデルとなった祖母のファミリア創業者坂野敦子との子供の頃の思い出として、週末にスタイリングのプレゼンテーションをしていたお話も披露して頂きました。

続いて学術・文化部門から『ジョジョの奇妙な冒険』の漫画家、荒木飛呂彦氏。デビューは1980の11月30頃。『ジョジョの奇妙な冒険』連載から30年を迎える。規則正しい生活を送る漫画家として、一般的な漫画家のイメージを覆した事でも有名な荒木氏。御年56歳とは思えないそのルックスに若さの秘訣は？と聞かれ、東京都の水道水で顔を洗っています。と会場を湧かせていました。この日のファッションポイントはという質問にも、ドットのパンツがポイントです。伊勢丹デパートの店員さんお薦めです。と会場を湧かせていました。

芸能部門からはお二方。最初に登場したのは女優・ピアニスト・作曲家・歌手と幅広く活躍されている松下奈緒氏。デビューして10周年を迎える松下氏は、振り返ってみればあっというまだった。デビューした当時はまだ学生で、知ら無い事も多く色々大変だったが、この先、20年、30年、音楽家・女優としても色々なモノを見いだして行けるそんな女性を目標としていますと今後の意気込みを語って頂きました。そんな、松下氏の普段着はジーンズが多く、素材や着心地がよくてお洒落に見える物を好んで着ているとか。シンプルだけれどどこかにポイントが有る物が好みで、この日のブラックドレスは透けがポイント。勝負服は、服ではなく靴にポイントを置きます。ここぞという時は、ヒールを履いて、足首を出します。とお話し頂きました。

芸能部門2人目は俳優の菅田将暉氏。今年は数多くの映画に出演し大活躍だった菅田将暉氏。今では「鬼ちゃん」のイメージが強いが芸能界デビューは仮面ライダーがきっかけ。主演は2人で、共演相手は8歳年上だったので高校生だった自分にヒーローと守れるかな〜。と思っていたと当時を振り返っていた。あまりの映画出演の多さに司会から撮影がかぶる事はないのですか？と質問されたのに対し、基本的にはかぶる事は無いです。重なったとしても、撮影の関係で2〜3日位。と答えていました。また、最近は、自身でミシンを踏んで洋服を作る事が趣味だとか。祖父はテーラーだったので、自分もいつか自分で作った服を着て、公の場でお披露目したいと語っていました。

スポーツ部門からは、伊調馨氏が受賞。レスリング業界の中では初めてベストドレッサー賞受賞となります。この賞を受賞したお話を聞いた時は、なぜ私？と思いましたが、ファッションというよりは生き方で選ばれたという事で嬉しく思いました。普段はジャージが多いのですが、ファッションは好きで、最近は着物も好きです。レスリングの練習や試合の時は、ほぼ男の子みたいな感じなので、着物を着ると女性らしさが上がるようで、着ているだけで嬉しくなりテンションも上がりますと語って頂きました。

インターナショナル部門からは俳優であり、18年間続くショートショートフィルムフェスティバルを主催されている別所哲也氏。このショートショートフィルムフェスティバルは、日本唯一の米国アカデミー賞公認短編映画祭で、原宿・表参道で産声を上げた。別所哲也氏がハリウッドデビューした後にジョージルーカス監督（代表作品：スターウォーズ）に相談した所、このフェスティバルが生まれたとか。動いてみれば夢は叶う。そんな心情を語って頂きました。この日の装いはルイヴィトンのロイヤルブルーのスーツに

カフスとダンディズムあふれる大人の着こなしで決められていました。