プラダ 青山店にて 展覧会「DARA BIRNBAUM」を開催!!

プラダは、2023年6月1日(木)から8月28日(月)まで、プラダ 青山店において、プラダ財団の支援を得て企画された展覧会「DARA BIRNBAUM(ダラ バーンバウム)」を開催します。展示はヘルツォーク&ド・ムーロンが設計した象徴的な建築物、プラダ 青山店の5階で行われます。また、2023年9月25日まで、ミラノのプラダ財団Osservatorioにて、ダラ・バーンバウムの活動を紹介する大規模展覧会が行われています。


ヴァレンティノ・カトリカラ(Valentino Catricalà)とエヴァ・ファブリス(Eva Fabbris)のサポートのもと、バーバラ・ロンドン(Barbara London)がキュレーションしたこの展示では、1979年から2011年までの間に制作された4作品を展示します。

なかでも力作は、ビデオインスタレーション作品の《Kiss the Girls: Make Them Cry》と《Arabesque》です。現代のミュージシャンやコンポーザーと共同制作でバーンバウムが特別に編成したサウンド作品とともに、今回の展覧会のために新しく制作したスチールビデオ画像をご覧できます。《Bruckner: Symphony No. 5 in B-Dur》と《New Music Shorts》のサウンド作品はそれぞれ、他の展示スペースに隣接する隔離された座れるスペースで個別に展示しています。

迫力あるオーディオと音楽の要素をつなぐこれらの作品は、バーンバウムのクラシックミュージックと現代のポップミュージック両方への興味を表しています。また、テレビやYouTubeに関してだけでなく、歴史的にも重要なクラシックミュージックに対する異なる指揮者による様々な解釈についての彼女の批判的な姿勢に加え、上位下位問わず文化における女性の描写に対する鋭い洞察を強調しています。

ダラ・バーンバウム(ニューヨーク、1946年)は、その輝かしいキャリアを通じ、ビデオアート、テレビ、音楽、そして発展し続ける通信技術の文化的な交わりを深く掘り下げることで、アートとマスメディアの概念に挑戦し続けてきました。
バーバラ・ロンドンは、「ダラ・バーンバウムは革新性を追求する刺激的な挑戦者であり、その作品はいつも時勢に叶っている。現在も才能あふれる編集者や作曲家と共同制作を続け、その優れた制作活動の過程に磨きをかけている。台頭が間近に迫る新興メディアアートの基礎を築いたアーティストとして、バーンバウムは一歩も二歩も先を進み続けている。」と述べています。

2つの媒体を使用したビデオインスタレーション作品《Kiss the Girls: Make Them Cry》(1979年)は、当時のアメリカの芸能人が登場し、かつてテレビで高い人気を博したアメリカの長寿ゲーム番組『Hollywood Squares』(1965年~1980年)から選んだ画像を編集したものです。バーンバウムは主に、女優達の型にはまった身振りや表情を、テレビの文脈から取り除くことで強調しています。さらに、このメインストリームな番組の画像に、バンド「TOTO」の『Georgy Porgy』とアシュフォード&シンプソン(Ashford & Simpson)の『Found A Cure』といった当時最もよくディスコフロア流れていた人気No.1のヒット曲を合わせています。

4つの媒体を使用したビデオインスタレーション作品《Arabesque》(2011年)は、ロマン派の作曲家夫婦クララ・シューマンとロベルト・シューマンの互いに結びついた活動人生とそれぞれが残した異なる功績を考察した作品です。
夫婦の人生をロマンチックに描いた、1947年のクラレンス・ブラウン監督キャサリン・ヘプバーンとポール・ヘンリード主演の伝記映画『愛の調べ』から切り取ったスチールを使用しています。そのスチールと対比させるため、バーンバウムはYouTubeに投稿されている、ロベルト・シューマンが1839年に作曲し妻に捧げた作品《アラベスク ハ長調 Op.18》を演奏する女性奏者の映像を抽出し、そのロベルトの《アラベスク》の様々な演奏が、投稿数の少なかったクララ・シューマンが夫に捧げた《3つのロマンス 第1曲 Op.11》(1839年)を演奏する女性奏者のYouTube動画と交互に流れるように構成しています。
また、クララ・シューマンの日記の抜粋も使用し、女性芸術家がしばしば歴史から排除されてきたことに加え、人生、そして芸術において値すべき評価を受けられない状況を多く生み出す、社会や家族、文化の仕組みに焦点を当てた作品となっています。

最初に展示されているサウンドインスタレーション作品《Bruckner: Symphony No. 5 in B-Dur》(1995年)では、ダラ・バーンバウムの解釈と変換のテーマへの深い興味が表れています。サウンドコンポーザー兼エディターのアンディ・ミルバーン(Andy Milburn)(tomandandy)と共同制作し、指揮者のオットー・クレンペラー(Otto Klemperer)とヴィルヘルム・フルトヴェングラー(Wilhelm Furtwängler)によるブルックナーのオーケストラ曲に対する2種類の解釈から特定の部分を選んで構成しました。19世紀に作曲されたアントン・ブルックナーの作品は、ドイツ民族の時代精神を表現しているとみなされ、一時期第三帝国により利用されていたため、第二次世界大戦後のドイツ国外では滅多に演奏されませんでした。今回の展覧会では、バーンバウムが特別にこのインスタレーション作品の新バージョンを制作しており、この素晴らしいアーティストの創意工夫と技術力の高さを証明するものになっています。

バーンバウムの初期のビデオ作品《New Music Shorts》は、当時ポストパンクムーブメントに決定的な跡を残したノーウェーブシーンの代表格であった、ニューヨーク市ダウンタウンで行われた2つのライブ演奏の映像の切り抜きで構成しています。Radio Fire Fight(ジュールズ・バプティスト(Jules Baptiste)とレファーツ・ブラウン(Lefferts Brown)が、Mudd Club(アンダーグラウンドミュージックやカウンターカルチャーイベントの場として有名)でライブをしている様子です。《New Music Shorts》の2つ目のパートは、グレン・ブランカ(Glenn Branca)のギター、ノイズ、オルタネート・チューニングの大作と言われている『Symphony No. 1 “Tonal Plexus”』のPerforming Garageでの演奏の切り抜きです。生の迫力あふれるどちらの曲もバーンバウムが編集を行い、特殊効果の「ウィンドウ」を挿入して観客のクローズアップだけでなく、ブランカのライブ中に突然起きた実際の雷嵐も映し出しています。

経歴について
ダラ・バーンバウムは1946年にニューヨークで生まれ、現在も同地で生活・活動しています。ピッツバーグ・カーネギーメロン大学(Carnegie Mellon University)建築学学士号、サンフランシスコ芸術大学(San Francisco Art Institute)絵画BFA(美術学士号)、ニューヨーク・ニュー・スクール・フォー・ソーシャル・リサーチ(New School for Social Research)ビデオ・スタディ・センター(Video Study Center)グローバル・ビレッジ(Global Village)ビデオと電子編集修了証明書(Certificate in Video and Electronic Editing)取得。ダラ・バーンバウムの先駆的なビデオ、メディア、インスタレーションによる作品は、過去50年にわたってマスメディアのイメージのイデオロギー的で耽美的な性質を取り上げ、メディアアートの歴史を理解するうえで欠かせない作品とされています。バーンバウムは、大判写真や彫刻、建築的構成部分といった三次元的なデザイン要素を作品に取り入れながら、様々なソースの画像を対比させる複雑で革新的なインスタレーションを制作した最初のアーティストのひとりであり、画期的な制作手法と、手を加えたテレビの映像を使用することで知られています。

バーンバウムの作品は、ニューヨーク・MoMA(2023年)、米/ニューヨーク・ヘッセル美術館(2022年)、米/ピッツバーグ・ミラー・インスティテュート・オブ・コンテンポラリー・アート(Miller Institute of Contemporary Art)(2022年)、米/ニューヨーク・MoMA PS1(2019年)、英/ロンドン・ナショナル・ポートレート・ギャラリー(National Portrait Gallery)(2018年)、米/オハイオ・クリーブランド美術館(Cleveland Museum of Art)(2018年)、英/サウスロンドン・ギャラリー(South London Gallery)(2011年)、ポルトガル/ポルト・セラルヴェス現代美術館(Museu de Arte Contemporânea de Serralves)(2010年)、ベルギー/ゲント・ゲント現代美術館(SMAK Stedelijk Museum voor Actuele Kunst)(2009年)、日本/現代美術センター・CCA北九州(2009年)、米/ニューヨーク近代美術館(Museum of Modern Art)(2008年)、オーストリア/ウィーン・クンストハレ・ウィーン(Kunsthalle Wien)(2006年)、米/ニューヨーク・ユダヤ博物館(The Jewish Museum)(2003年)などで広く展示されています。ドイツ/カッセルで行われたドクメンタ(Documenta)7・8・9にも出展しました。

バーンバウムは、ジョン・サイモン・グッゲンハイム記念財団フェローシップ(John Simon Guggenheim Memorial Foundation Fellowship)(2021年)、ロックフェラー財団ベラジオセンター・アーツレジデンシー(The Rockefeller Foundation Bellagio Center, Arts Residency)(2011年)、ポロック-クラズナー財団助成金(Pollock-Krasner Foundation Grant)(2011年)、さらに権威ある米国アーティストフェローシップ(United States Artists Fellowship)(2010年)など、数々の著名な賞を受賞しています。2016年には、ニューヨーク・The Kitchenのアニュアルガラにて、その功績を評価・表彰されました。アメリカン・フィルム・インスティチュート(American Film Institute)から権威あるマヤ・デレン・アワード(Maya Deren Award)を授与された初の女性ビデオアーティストでもあります(1987年)。2017年2月、カーネギーメロン大学芸術学部がバーンバウムの名誉を称えて「バーンバウム・アワード(The Birnbaum Award)」を創設しました。

【開催概要】

DARA BIRNBAUM
(ダラ バーンバウム)
会期:2023 年 6 月 1 日(木)~8 月 28 日(月)
場所:プラダ 青山店 5F
東京都港区南青山5-2-6
入場料無料

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