地域に根ざした開業医院と介護付有料老人ホームが複合施設となって浦和にオープンしたと聞いて、取材に行ってきました。場所は浦和駅から徒歩7分。地域に根ずいた商店街の中にその建物はありました。概観は、とにかくお洒落。医院の概観は病院という感じもなく、老人ホームに関しても高級マンションにしか見えない佇まいです。
複合施設にある医院は、胃腸科・消化器内科・一般内科・整形外科を診療している吉野医院。施設の1階に位置します。吉野医院は昭和15年に開業。今回、お相手をしていただいたのは副院長の吉野雅則先生で、吉野医院の3代目に当たります。患者さんも3代続いての家族でのかかり付け医院になっている方も多いようで、これなら、遺伝的な病気などもお付き合いが長い分安心して任せられますよね。
雅則先生は日本医科大学の消化器外科に21年勤務し、今年2017年5月のリニューアルオープンに併せて吉野医院に正式に戻ってきました。院内を見学させていただきながら、話は内視鏡検査の話へ。筆者は、数年前に胃カメラと大腸カメラの両方を体験したのですが、胃カメラは鼻からのを体験したときに鼻血が出たことを体験。大腸カメラも、直腸を曲がるときに恐らく曲がり角にカメラが当たり、顔面蒼白で悶絶した苦い経験があることを話したところ、内視鏡は技術力が問われるので内視鏡検査を行なうときは専門医がいる所をおすすめするとのこと。
実際に内視鏡を触らせてもらったのですが、左手で2個のダイヤルを操作するのはかなり至難の業で、確かに検査には医師の確かな熟練された技が必要なことを感じさせられました。
大腸検査は40歳~受けるよう国が勧めていますが、なぜ40歳からなのか聞いてみたところ、がんの発生率は40歳から増えており、特に近年は大腸癌が増えているとのこと。一般的には食生活の欧米化が理由として挙げられています。もともと、日本は胃癌の方が多かったのですが、食生活と共にその数が、大腸癌の方に移行している傾向にあるようです。ただ、最近では若い男性に過敏性腸症候群(すぐにお腹が下す)方が増えていてこんな方にも大腸検査がおすすめなんだとか。ただお腹が下しやすいだけと思いきや、治療が必要な潰瘍性大腸炎などの場合もあるようなので、早期発見が必要とのこと。また、便秘気味の人も癌になり易いといわれているので要注意。心あたりのある人は、一度大腸検査をしてみたらいかがですか?
吉野医院は内視鏡の他に低周波や牽引などのリハビリ室もあり、レントゲンも設置してあり、近い将来、2階~4階までの老人ホーム入居者の生活習慣病などの検診医療を連携して進めていく予定で、この2~4階の老人ホームは介護保険を持っている方専用の老人ホームとのことなので、介護が必要な方達には、1階にかかりつけのお医者様がいるのは、さぞ安心なことでしょう。と感じました。
吉野医院
埼玉県さいたま市浦和区東高砂町26-17 JR浦和駅から徒歩7分
TEL 048-882-2598
休診日 土曜午後・日曜・祝日
撮影:上野千里
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