2023CAC作品一覧 受賞発表 2023CAC特典「超次元展」
審査方法:審査員は、一般投票された人気TOP20を参考に、審査員の持ち点を作品に投票。
特別賞は審査員の投票に加え、中国現地での選考が加わっています。
グランプリ受賞作品
水中都市渋谷-Aqua Celestia 作者:まころん(瑪可瀧)
受賞者コメント
1.2023CACに参加してどうでしたか?
とても良い経験になりました。国際的なコンペ自体が初めてで新しい事にチャレンジする気持ちで臨みました。
テーマもメタバースとあり普段描かないモチーフも良い刺激になりました。
また、今回をきっかけに企業様コラボや海外でも活動が出来たら良いと考えてます。
これからも海外のコンペなどに積極的にチャレンジしていきたいです。
2.制作した作品の見どころを教えてください。
メタバースの世界でどんな事をやりたいか、楽しいかを考えテーマに合わせて描きました。その中でまず、自由に空を飛び色々な場所へ行きたいと思いました。
3ヵ国から作家さんが参加されるとのことだったので、隔たりなく色々な場所へ繋がることが出来るというメッセージを伝えたいと思い、水中都市にテーマを決めました。空を飛ぶ=どんな場所でも泳げるといったイメージです。また、キャラクターは猿がテーマなので中国のキンシコウをモチーフに猿帽子や足にはリング、黄色をアクセントカラーにまとめました。
水中都市なので空も自由に飛べる(泳ぐ)ような アイテムの浮き輪やシュノーケルを持たせました。
またしっぽには日本の猿カニ合戦にでも出て来るカニ、雲のような鯨やイルカ、ペンギン、エイ、ウニ など、色々なモチーフを入れ楽しさや非現実を意識して描きました。街の看板にはソースなど、今回のコンペをイメージしたデザインを取り入れてあります。
3.このコンペでチャレンジしたことを教えてください。
開催が中国とのことで、中国のアートに触れたいと思いSNSのweiboを瑪可瀧として始めました。
そこから作家や作品を知り、それぞれの国のモチーフや要素を取り入れたいと思いました。
普段描くことのない街並みは難しく大変ですが、見て楽しんで頂けるように細かく描き込み仕上げました。
審査員コメント
王超鷹(2023CACコンペティション中国実行委員長/超次元国際芸術展プロデューサー):躍動があり,想像させる画面は印象的です。
釜澤直恵(2023CACコンペティション日本実行委員長・株式会社colors palette 代表取締役)
この作品を選んだ理由は、人目を惹きつけ、イラストを見るだけで想像が膨らむこと。そして、人気が高いということが挙げられます。企業がクリエーターを起用するときに、知名度や人気の高さは選考する理由の一つに上がります。そして何と言っても世界観が素晴らしいです。
張 愛明(超次元国際芸術展主催/上海无聊猴品牌管理有限公司・総経理):完成度が高く素晴らしいです。
方俊(上海を代表するグラフィックデザイナー)
作品全体として、人々に自由、SF、未来、軽やかさを感じさせます。都会の青い海の中、躍動感あふれる主人公が空へと舞い上がり、成熟した画風とその周辺の細部にも作者の成熟した創作レベルがよく表れています。
中国南通市・超次元展でのまころん作品展示の様子
準グランプリ・SmallRig受賞作品
MIZARU IWAZARU KIKAZARU 作者:ykn
受賞者コメント
1.2023CACに参加してどうでしたか?
初めての国際コンペで緊張もありましたが、楽しく制作させていただきました。改めて今回お声かけいただき、ありがとうございました。
2.制作した作品の見どころを教えてください。
制作した作品は70年代をモチーフとしたキャラクターで、レトロな色調やファッションを楽しんでいただけたらと思います。
私はハッピーなイラストを描くのが好きで、この子達を見てくすりと笑ってもらえたら私も嬉しいです。
3.このコンペでチャレンジしたことを教えてください。
自分らしさを活かしつつ、目を引くような猿キャラを制作することにチャレンジしました。
それぞれがどんな性格になるのか考えるのがとても楽しかったです。
審査員コメント
TAYLOR MATTHEWS(無限クリエイションズ合同会社CEO)
70年代のルック、ファッションから色の選択に至るまで、驚くほどよくできています。そこに「見ざる、聞かざる、言わざる」の選択を加えることで、とても「猿」にインスパイアされたテーマがケーキの上のさくらんぼとなりました。このアートはとても好きです
釜澤直恵(2023CACコンペティション日本実行委員長・株式会社colors palette 代表取締役)
背景は一色なのに、キャラクターの存在感がすごいなと思いました。三猿をアイドルに落とし込んだコンセプトにあっぱれです。イラストの上手さはさることながら、キャラクターの世界観や3人の性格もきちんと設定されていて、この三人についてもっと知りたくなりました。
方俊(上海を代表するグラフィックデザイナー)
この作品を見てこのように感じました。「見ざる、聞かざる、話さず」の未来の世界からやってきた3人の女の子たちは、やんちゃでかわいくて、そして感動的で、表面的には気楽に自由に動き回っていますが、人生でプレッシャーに遭遇すると、時折、ふりをしてしまう姿を見せてくれます。彼女たちの内面の落ち着きのなさが観客に伝わってくるようです。
張 愛明(超次元国際芸術展主催/上海无聊猴品牌管理有限公司・総経理):表現の内容が面白いです。
中国南通市・超次元展でのykn作品展示の様子
特別賞受賞作品
デジタルワールドを駆ける孫悟空 作者:しまみつ
受賞者コメント
1.2023CACに参加してどうでしたか?
国際的なコンペに参加するのは初めてでしたのでとてもワクワクしました。お題も良く様々なアイディアが広がって制作もとても楽しめました!
またどの参加者の方もレベルが高くとても刺激になりました。また機会があれば参加したいです!
2.制作した作品の見どころを教えてください。
見どころはキャラクターの表情やデザイン部分になります。
キャラクターの設定や世界観を詰めて制作したのでコンセプトに合った形で表現が出来てるか見て頂けると嬉しいです。
3.このコンペでチャレンジしたことを教えてください。
様々な媒体を想定していたので使用しやすい汎用的なデザイン、尖ったデザインのバランスをとった物を表現したかったのでうまく表現できていたらなと思います。また普段明るい色彩、雰囲気の絵を描く事が少ないので今回、自分の中では思い切った絵作りになったと思います。
審査員コメント
TAYLOR MATTHEWS(無限クリエイションズ合同会社CEO)
この作品はとても滑らかで、昔のスタイルをいかしながらデジタルな美学が加わっていると感じました。孫悟空のモダンなルックもとても魅力的です。アートの質も一流で、迷わずに選べました。
張 愛明(超次元国際芸術展主催/上海无聊猴品牌管理有限公司・総経理):構図の角度が大胆で、素敵です。
中国南通市・超次元展でのしまみつ作品展示の様子 
ファイナリスト作品
🔵Kosaru chan/作者Hiroko
作品詳細▷
ファイナリストコメント
1.2023CACに参加してどうでしたか?
2023CACに参加できたことは、大変貴重な体験になりました。
普通のコンペと違い、一般の方の投票やマクアケ応援購入での投票など、ユニークな賞の決め方が面白いと思いました。
毎週人気投票の順位が入れ替わるのをドキドキしながら見ていました。
2.制作した作品の見どころを教えてください。
可愛らしく、柔らかな画面構成になるよう、パステルカラーを基調とした画面構成にしました。
また、モチーフや背景に、花柄やストライプなどの模様を入れていますので、細かい部分まで見ていただけると嬉しいです。
3.このコンペでチャレンジしたことを教えてください。
自分の作品がどのくらいの人に見てもらい、どのような評価を受けるのか、試してみたいと思いました。
また、猿という今まであまり描いたことのない動物のモチーフを、どのように自分の作品テイストに落とし込むか、
楽しんで描けるように気持ちを持っていくかを試行錯誤し、形にできたと思います。
審査員コメント
アーティスト326:古くて新しい…最先端のようでノスタルジックなまさに令和の時代っぽいkawaiiって絵でこういう絵を自分も描きたいなー。と思って憧れを込めて選ばせていただきました。
釜澤直恵(2023CACコンペティション日本実行委員長・株式会社colors palette 代表取締役)
色合いは甘くて優しいのにキャッチーな雰囲気で、女性〜子供まで幅広く受けそうと思い、企業への提案もしやすそうだと感じました。
🔵ひみつの話/作者MARUAKARI
ファイナリストコメント
1.2023CACに参加してどうでしたか?
色々な猿キャラに出会えて非常に楽しかったです。順位が出るのは若干焦りました。
2.制作した作品の見どころを教えてください。
キャラクターに落ちる影など。手をやわらかそうに描きました。
3.このコンペでチャレンジしたことを教えてください。
私と離れた場所にいらっしゃる方々に現地で本作品を見ていただくことになる、ということを意識しました。
いつも絵を描く時、何よりも「かわいい」優先で考えています。私の考える「かわいい」が、国境を超えて伝わったら嬉しいなと思います。
審査員コメント
アーティスト326:センスが良すぎて何も説明していないのにこの絵がどんな絵かちゃんと伝わるというようなストーリー性を持った広がりのある深い絵でした。
TAYLOR MATTHEWS(無限クリエイションズ合同会社CEO)
この作品はとてもシンプルですが、魅力がたくさんあります。「彼女たちは何について話しているのだろう」と考えさせます。まるで潜在的に恋の話や相手についてどう思っているかについて話しているかのように。モノクロであるにも関わらず、陰影とトーンの使い方が本当に素晴らしく、全てを考慮に入れても、アーティストの感性が際立ちます。
王超鷹(2023CACコンペティション中国実行委員長/超次元国際芸術展プロデューサー):モノトーンでも,色彩に感じられる。
🔵サルプライズ・パフォーマンス/作者HonamiRuka
ファイナリストコメント
1.2023CACに参加してどうでしたか?
初めてコンペに参加させていただきまして、たくさんの方に作品を見ていただけてとても嬉しいです。
2.制作した作品の見どころを教えてください。
メタバースの世界観でも皆さんに可愛いと感じていただけるように目指してデザインしました。小さい小動物のような存在で癒されていただければ良いな、と思っております。
3.このコンペでチャレンジしたことを教えてください。
私のイラストの閲覧者は日本の方が多いので、今回は日本以外の国のお方に見てもらえるとのことで楽しみです。
審査員コメント
金天林(上海巨量文化传媒有限公司『上海TikTok運営会社』 副総裁): IP化しやすい
🔵カンフーガール/作者 東京Aリス
ファイナリストコメント
1.2023CACに参加してどうでしたか?
中国の文化が好きなので中国の皆さんに知ってもらう良い機会だと思いました。
中国の文化や歴史に興味があり伝統的なスタイルに魅了されている日本人のイラストレーターの私が描いた絵を、中国の皆さんがどのように感じるのか興味深いです。気に入ってもらえたら嬉しいですが。まずはこれからたくさんの中国の皆さんに見てもらえたらいいなと楽しみにしています。
2.制作した作品の見どころを教えてください。
「カンフーの達人で孫悟空の子孫の女の子が、中国の山奥のどこかにあるという猿たちの楽園で、リーダーとして猿の群れを統率している。」という設定で書き起こしましたので、孫悟空の子孫でリーダーの女の子と正義感の強い猿の仲間たちが日々武術の腕を磨きながら仲良く楽しく秩序を持って明るく平和な暮らしを守っているところをイメージして描いたので、そんなふうに想像をして見ていただけたらと思います。また、私自身とにかく中国に思いを馳せてワクワクしながら描いたので、なんとなく希望や未来のイメージを感じとってもらえたら嬉しいです。
3.このコンペでチャレンジしたことを教えてください。
まずは絵を描くために実際に太極拳を見にいき、興奮しながらたくさんスケッチしました。ぞくぞくするようなカッコイイ太極拳のポーズをリアルで見て大変魅了され、興奮覚めやらずのうちとてもワクワク楽しい気分で制作に入りました。楽しさと緊張感、強いけど優しい、可愛いけどカッコイイ、繊細だけどダイナミックなど、一見相反するようなものを表現したいと思ったことと、私が感じた静と動の絶妙な空気感が伝われば良いなという思いを込めて描き起こしました。
審査員コメント
金天林(上海巨量文化传媒有限公司『上海TikTok運営会社』 副総裁): 全体的に可愛い
🔵POINTED_MONKEYーおさるのバ助【BASUKE】/作者 MAD_BARBARIANS
ファイナリストコメント
1.2023CACに参加してどうでしたか?
MAD BARBARIANSらしいスタイルのキャラクターデザイン、世界観が表現できたかなと思います。他の作家の作品も面白いものがたくさんで面白いプロジェクトでした!
2.制作した作品の見どころを教えてください。
それぞれのキャラクターを考えてファッションやシューズ等の小物やキャラの名前を考えました。世界観を楽しんでもらえたらと思います。
3.このコンペでチャレンジしたことを教えてください。
普段あまりスポーツ系のキャラクターを描かないのですが、今回「猿」+「バスケットボール」をテーマに描いてみました。
チームスポーツはキャラクターの数も多くなりますが、キャラクターそれぞれに個性を持たせることが出来、ストーリーも考えやすいと思いました。
審査員コメント
アーティスト326:1番タッチが僕にも通ずるところがあってこういう絵を自分も描くようにしてるって意味で凄く好感が持てる絵だったので選ばせていただきました。
🔵降り注ぐ世界の中で。/作者 ただちしゅんた
ファイナリストコメント
1.2023CACに参加してどうでしたか?
キャラクターを作成し、自分の作品として昇華するため。どうすれば、より魅力的になるのか。世界観を伝えることができるのか。複数の項目を考えながら作成するところが大変面白く感じた。
2.制作した作品の見どころを教えてください。
魅力的なキャラクターはもちろん、ただキャラクターだけを描くだけでなく、そのキャラクターを構成している世界観も表現したかった。
メタバースならではの、”現実”と”仮想”を「構成や色彩」に織り込んだ。
3.このコンペでチャレンジしたことを教えてください。
このキャラクターは、メタという空間で「アバター(自身の身代わり)になるようなもの」ということを強く意識して作成した。キャラクターを作成時には、キャッチーな色味、現代的でカジュアルな服装をデザインに取り込んだ。魅力的で個性的、それだけどアバターのように男女ともに気に入ってもらえるよう。キャラクターを工夫したことである。
審査員コメント
王超鷹(2023CACコンペティション中国実行委員長/超次元国際芸術展プロデューサー):物語ありそうなシーンが描けている。
🔵宇宙アイドルのサル/作者Asahi000
ファイナリストコメント
1.2023CACに参加してどうでしたか?
メタバースの可能性や未来について考え、ワクワクしながら描かせていただきました。他の参加者様のイラストを見て、たくさんの刺激を貰うこともできました。素敵な機会をいただけてとても嬉しいです。
2.制作した作品の見どころを教えてください。
宇宙で楽しそうにパフォーマンスをする姿や表情にこだわって制作しました。また、ピアスやアクセサリーなどのキラキラした装飾を描くのが好きなので、たくさん描写しました。
3.このコンペでチャレンジしたことを教えてください。
オリジナル衣装のデザインに挑戦しました。色が多すぎてごちゃごちゃした印象にならないように、メインの色を決めて着色していきました。
審査員コメント
金天林(上海巨量文化传媒有限公司『上海TikTok運営会社』 副総裁):擬人化した表現は良い
🔵Feature World/作者mouse.s
ファイナリストコメント
1.2023CACに参加してどうでしたか?
国際的なコンペをご紹介頂き、ありがとうございました。自分にとっても新しいチャレンジでとても緊張しましたが、最終選考まで残れた事にとても感謝しております。
2.制作した作品の見どころを教えてください。
ピンクの髪の「NOAちゃん」を見てほしいです。 彼女は元気で可愛い頑張り屋さんなんですが、残念ながらドジっ子なイメージで描いています。 また、彼女のペットの「うにくん」(植物の生き物)が彼女のパソコンと合体してしまった未来の世界です。 未来の世界でも私は工場のパイプが好きなので、たくさんパイプを描きました。細かい部分まで見て貰えるとうれしいです。
3.このコンペでチャレンジしたことを教えてください。
決められたテーマの中に個性をどこまで反映し、取り入れて良いのか?悩みました。 未来の世界でも「誰もが明るく、楽しく生きられる」イメージをアナログで表現しました。自分の絵を通して一人でも、元気になってもらえたら嬉しいです!
審査員コメント
方俊(上海を代表するグラフィックデザイナー)
未来世界での主人公とコンピューターロボットの日常的なやり取りを誰もが楽しめる作品で、喜び、悲しみ、戸惑い、疲労、親密さなどが絡み合い、現実と幻想が共存する画面を形成しており、内容が豊かで興味深いです。 とても興味深いです。
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