「OMO7横浜 by 星野リゾート」滞在レポート

2026年4月21日、横浜・関内駅前に開業した「OMO7横浜 by 星野リゾート」。大型複合街区「BASEGATE横浜関内」内に誕生したこのホテルは、旧横浜市庁舎行政棟を活用した“レガシーホテル”として注目を集めています。今回、実際に滞在し、その魅力を体験してきました。

これまで横浜といえば、みなとみらいや中華街を巡る“日帰り観光”のイメージが強い街でした。しかし「OMO7横浜 by 星野リゾート」は、“夜の横浜”や“朝の横浜”、さらにはローカルカルチャーまで含めて楽しめる“滞在型ホテル”として設計されています。関内駅前という立地も魅力で、中華街や赤レンガ倉庫、みなとみらいといった主要観光地へは15分圏内。さらに、野毛や伊勢佐木町など、昔ながらの“横浜らしい空気”が残るエリアにもアクセスしやすく、観光だけでは見えてこない横浜の魅力に触れられるのが特徴です。

OMOブランドでは、ホテル名の数字が“サービスの幅”を表しており、「OMO7横浜」はレストランやアクティビティ、パブリックスペースまで揃うフルサービス型。ホテル内だけでも滞在を十分楽しめる充実度です。

ホテルが掲げるテーマは、「新旧融合のレガシーホテル」「街を知り、楽しみ尽くすサービス」「新たな食体験」の3つ。なかでも象徴的なのが、“新旧融合のレガシーホテル”という存在です。

建物は、昭和を代表する建築家・村野藤吾 が手掛け、2020年まで実際に横浜市役所行政棟として使用されていた歴史的建築を継承。単に保存するのではなく、“ホテルとして価値を生みながら未来へ残していく”という考え方のもと再生されており、横浜市認定歴史的建造物にも指定されています。館内には、重厚感のある意匠や美しい曲線デザインが随所に残されており、一般的なリノベーションホテルとは異なる圧倒的な存在感があります。一方で、OMOらしい遊び心のある演出も加わっており、“歴史を保存する”だけではなく、“現代の感性で再編集している”ような空間に仕上がっていました。

また、愛犬と滞在できる客室やサービスも用意されており、“横浜で暮らすように滞在する”スタイルをより広く提案しているのも特徴です。

今回宿泊したのは、「かたりばルーム」。

名前の通り、“語り合う”ことをテーマにした客室で、リビングのようにくつろげる空間設計が印象的でした。靴を脱いでゆったり過ごせるスタイルで、自然と会話が生まれる居心地の良さがあります。横浜観光のあとに部屋へ戻って、余韻を語り合いながらゆっくり過ごせるのは、このホテルならではの魅力だと感じました。

チェックイン後に訪れたのは、OMOブランド初の形態となる「OMOベーカリー」。

焼きたてパンを気軽に楽しめるスタイルで、横浜らしい異国文化や洋食文化を感じさせるメニュー構成が印象的です。ここではブレッドプレートとワインから選ぶことができる、“パン飲みセット”を注文。ホテルのベーカリーというより、“街の人気ベーカリーでちょっと一杯楽しむ”ような感覚。滞在客だけでなく、地元の人も自然と集まりそうな空気感がありました。

続いて体験したのが、ご近所アクティビティ「野毛ホッピングセレクション」。街を知り尽くしたOMOレンジャーおすすめの野毛エリアを紹介するコンテンツで、観光ガイドには載っていないようなディープな横浜の魅力に触れられるのが特徴です。昔ながらの居酒屋や個性派バー、小さな名店が密集する野毛は、横浜の“ローカルな熱量”を感じられるエリア。観光地化された横浜とはまた違う、人の熱気やディープな魅力に触れられ、“泊まったからこそ行きたくなる横浜”を提案してくれるのが印象的でした。

夕食は館内の「OMOダイニング」へ。

“横浜らしさ”を食で表現し、洋食文化や異国情緒を感じるエッセンスを取り入れながらも、肩肘張らずに楽しめるカジュアルさがこちらの魅力です。見た目は華やかですが、味わいはどこか親しみやすく、幅広い世代が楽しめる構成。盛り付けや器にもこだわりが感じられ、写真映えするだけでなく、しっかり“食体験”として満足感がありました。

今回はおすすめ4品を頂きました。

まず印象的だったのが、「赤と白の餃子セット」。見た目の華やかさだけでなく、それぞれ異なる味わいが楽しめる遊び心ある一品です。

続いて、「オマール海老の麻婆ホットパイ」は、今回特に驚かされた一品。濃厚なオマール海老の旨みと、麻婆のスパイス感を包み込むパイ生地の組み合わせが絶妙で、“横浜中華”をOMOらしく再解釈したようなメニューでした。

「蒸し鶏のネギソース」は、シンプルながらソースの香りと旨みが際立ち、お酒との相性も抜群。

そして締めには、「クラシックナポレオン 目玉焼きのせ」。どこか懐かしさを感じる洋食文化をベースにしながら、半熟目玉焼きを絡めることでコクとまろやかさが加わり、横浜らしい“洋食文化”を感じる一皿でした。

夜には、「HAMAKAZEテラス」へ。本来テラスで開催されるローカルリズムナイト「気分上々、ハマナイト」は、この日は天候の影響により、生演奏のみ室内ロビーでの開催となりました。

「HAMAKAZEテラス」は、目の前に横浜スタジアムを一望できる開放的な空間で、まるで球場で観戦しているかのような臨場感を味わえるのも魅力。夜風が抜けるルーフトップならではの心地よさがあり、横浜らしい景色を楽しめるスポットになっていました。

一方、ロビーではクラシカルな空間にジャズの生演奏が響き渡り、歴史ある建築と音楽が自然に溶け合う特別な雰囲気に。港町・横浜が育んできた音楽文化を、“空間ごと体験する”ような時間が広がっていました。

翌朝は、「OMOダイニング」で朝食ビュッフェを体験。横浜らしい洋食文化を感じるメニューが並び、焼きたてパンをはじめ、朝から気分が高まるラインナップが揃います。

ライブ感のある料理提供もあり、観光前のエネルギーチャージとしてだけでなく、“朝の横浜時間そのものを楽しめる”ようなビュッフェが印象的。居心地の良い空間も相まって、つい長居したくなる朝食時間になっていました。

最後に参加したのが、ご近所アクティビティ「横浜レガシーウォーク」。旧横浜市庁舎の歴史を継承した「OMO7横浜 by 星野リゾート」だからこそ実現できる、建築や歴史を切り口に横浜の街を深掘りするガイドウォークです。

今回のツアーでは、“ジャック”“クイーン”“キング”の愛称で親しまれる横浜三塔を巡りながら、OMOレンジャーが建築様式や街の歴史を解説。普段は何気なく通り過ぎてしまう建物や街並みにもストーリーがあることを知り、“知ることで景色が変わる”感覚を味わえました。

ただ名所を巡るだけではなく、“横浜という街のストーリーを歩いて体験する”ような内容になっており、ホテル自体が歴史建築だからこそ、街とのつながりにも説得力があります。観光ガイドとは一味違う、“横浜をより深く知る体験”として満足度の高いアクティビティでした。

実際に滞在して感じたのは、「OMO7横浜 by 星野リゾート」が単なる宿泊施設ではなく、“横浜という街を体験として楽しむためのホテル”だということです。

館内体験、食、音楽、街歩き、そのすべてが横浜という街につながっており、滞在そのものが“横浜カルチャー体験”として設計されていました。特に印象的だったのは、“泊まったからこそ出会える横浜”を提案している点。昼間の観光だけでは触れられない、夜の街の空気や朝の静けさ、歴史建築に宿るストーリーまで、“滞在時間そのもの”を価値へと変えていました。

観光の拠点として便利なのはもちろん、横浜を観光地としてだけではなく、“カルチャーとして深く楽しみたい人”にこそおすすめしたいホテルでした。

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